遠赤外線とは?その性質と効果、どのような商品に利用されているのか?
最近では、脚を細く見せる着圧レギンスなどにも遠赤外線効果という言葉を見ることがあります。
でも、あらためて「遠赤外線って何?」と言われると「??」な方も多いはず。
そこで今回は、遠赤外線について一緒に考えていきましょう。
遠赤外線の性質
遠赤外線というのは、熱をよく伝えることができる太陽の光の一部です。
寒い冬の日でも、太陽の光が差している日向は暖かいですよね。
あの暖かさ、つまり熱を伝えて物を温めることができるのが、遠赤外線の性質なのです。
遠赤外線の効果
遠赤外線は電気ストーブなどによく利用されていますので、電気ストーブの前に行くと暖かいですよね。
では、電気ストーブが当たっていない場所ではどうでしょうか?
ちょっと離れると電気ストーブの暖かさは感じなくなりませんか?
このことからわかるように、遠赤外線というのは、表面だけに熱を伝えるのが主な効果だということです。
さも体の内側から暖まるようなキャッチコピーの商品がたくさん並んでいますが、実はそうではないということなのです。
これは、遠赤外線が当たった場所を温める効果はありますが、当たった場所で吸収されるため、当たった物の内部まで熱が届かないということの表れです。
つまり、遠赤外線は、表面を暖める効果があることになります。
その結果として、人間の体に利用した場合に期待できるのが、めぐりの促進や代謝の向上、老廃物の除去などになります。
遠赤外線が利用されている商品
遠赤外線は、さまざまな商品に利用されています。電気ストーブやヒーターなど、ぱっと頭に浮かんでくる商品をはじめ、中には意外なものまでありましたので、紹介していきます。
暖房器具
電気ストーブ、パネルヒーター、こたつなどに利用されています。
遠赤外線によって暖める暖房器具を使ったときのことを思い出してみるとよくわかるのですが、暖かくなるのは遠赤外線が当たっているところだけですよね。
こたつは、体の芯から暖まるような気がしますが、こたつの外に出ると、すぐに体が冷えます。
このことからもわかるように、遠赤外線によって暖める暖房器具は、一時的に暖まるためには効果的ですが、継続的に暖めるのは向いていないようです。
医療器具
家庭用治療機、レッグウォーマー、温熱ベルトなどの家庭用から、整骨院、整形外科などで利用されている専門的なものまで、多くのもので使われています。
痛めた場所を温めると気持ちがいいですし、めぐりをよくして治療するという効果も期待できます。
調理器具
ホットプレート、クッキングヒーター、電気なべ、オーブントースター、電気コンロ、グリルプレートなど、あらゆる調理器具にも遠赤外線は利用されています。
焼き芋なんかは、低音でじっくりと温めることで甘みが増しますので、焼き芋調理器も人気ですね。
ご飯を炊くのも、遠赤外線によってじっくりと炊くことができる土鍋でやると、驚くほど美味しくなります。
油を使わないで揚げ物ができる電子レンジにも、この遠赤外線が利用されています。
ドライヤー、電気スタンド、布団、毛布、ペット用ヒーターなど、寝具や衣料品にも幅広く利用されていて、生活していく上であると便利なものがたくさんあります。
遠赤外線は、わたしたちの生活にとって、なくてはならないものだといえると思います。